


従来にはなかった
全く新しいタグボート
『翼』の開発・建造は、日本郵船グループと新潟原動機株式会社(現:株式会社IHI原動機)の共同プロジェクトとして、運航船舶および港湾設備の環境負荷低減の取り組みに貢献するものとして開始されました。『翼』は新潟原動機(株)が開発製造した船舶用ハイブリッド推進システムを搭載し京浜ドック(株)で建造され、日本初のハイブリッド型タグボートとして2013年3月に就航しました。従来のタグボートはディーゼルエンジンで推進しますが、『翼』はディーゼルエンジンに加えモータジェネレータと高性能バッテリーを用いた推進システムを採用しました。本推進システムは、従来のディーゼルエンジンの動力の一部をモータジェネレータがアシストすることで、港内での燃料消費量を節約し、温室効果ガスの排出量を約26%削減することができました。また、低負荷領域でモータジェネレータのみを使用した場合の運転音は、従来のタグボートに比べ大幅に低減されています。
※現在は一部改造しておりますが、引き続きモーターを有しハイブリッド推進システムを使用しております。


モータジェネレーター活用による
ディーゼル使用量の低減と静音化
タグボートはその使用時間の約75%が負荷率20%以下の低負荷領域で稼働しています。『翼』はオメガ領域と呼ばれる半クラッチ状態を本推進システムのモータジェネレータでカバーすることができます。曳船作業時などの高負荷領域ではディーゼルエンジンとモータジェネレータを組み合わせて稼働しており、稼働時間の大部分でこれらの機能と能力を発揮し、環境保全に寄与しています。また、低負荷領域でモータジェネレータのみを使用した場合の運転音は、従来のタグボートに比べ大幅に低減されています。

海陸社員の協力で
環境負荷軽減に貢献。
『翼』はそのハイブリッド性能を有効に発揮し、船長の操船の技術によって低負荷領域をうまく利用したことに加え、機関士によるインバーターのモーター制御の習熟成果もあり、以降の運航実績からはA重油消費量の削減効果を十分に確認することができました。年間では港内でのCO2排出量20%削減という就航当初目標を達成し、 単月では30%を超えるCO2排出量削減実績も上げ、横浜港での環境負荷低減に大いに貢献しました。



『マンエンジニアリングオブザイヤー2013』受賞

就航パーティーの様子

進水式の様子

引渡しの様子