SNK PERSONS
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海上の状況に合わせた操船は
自動運転ではできない技
海上技術短期大学校卒業後、2001年に入社。途中、家業を手伝うため2年ほど会社を離れたのち復職。入社以来、タグボートに乗船して甲板員の業務に従事し、現在船長。

INTERVIEW
どのような業務を担当されていますか?
安全第一でタグボートの操縦を
担当しています。
タグボートの役割は、大きく分けて3つあります。1つ目は、港内で本船と呼ばれるお得意さまの船の離着岸を助ける「曳船業務」。水先案内人の指示に従い、エンジンの馬力を生かして本船を押したり、ロープをつないで曳いたりします。押す作業では船体同士をあてるので、タイミングを図るのが難しいですね。
一方、曳く作業でも、風が強い過酷な状況下では特に高い操船技術が求められます。東京湾の中といえども2mくらいの波はあるので、力の加減を間違えるとロープが切れてしまいかねません。2つ目は、東京湾の入口で大型船舶の進路を警戒し、衝突事故を防ぐ「エスコート作業」。3つ目は、故障などで自走できなくなった船舶や水上構造物を目的地まで移動させる「曳航業務」です。そういった業務の中で、船長である私は主に操縦を担当しています。入社20年以上になりますが、何事もなく安全に作業をやり切った時の達成感は、新人の頃から変わりません。

業務に欠かせないモノはなんですか?
各所との連絡交信で頻繁に使用する
トランシーバーです。
水先案内人からの指示も本社からの予定変更の連絡にも用いるので、これがないと仕事になりません。外国船の船長ともトランシーバーを使って英語で交信します。船員に必要不可欠な万国共通の「海事英語」は、入社してから勉強しました。甲板部の乗組員は、食事作りやロープ運び等から始まり、トランシーバー業務取得は必須なので、船長クラスのベテラン社員は、皆トランシーバーの扱いに長けています。

なぜタグボートの船長になろうと思ったのですか?
大先輩の背中を追いたいが為に
船長を目指しました。
最初のきっかけは、船員養成の学校に通っていた時に、小さなタグボートが縦横無尽に動いて大きな船を着岸させるのを見たこと。初めて見たタグボートに魅力を感じた私は、そのまま当社に入社しました。当時は甲板部と機関部の仕事を両方経験する機会を持てたのですが、そこで目の当たりにしたのが“伝説の船長”と呼ばれていた大先輩の操船。「こんな風に船を操ってみたい」と一気に気持ちが盛り上がり、甲板部へ進むことを決めました。“伝説の船長”は口数の少ない方で、新人だった私は話をする機会もほとんどありませんでしたが、見ているだけで勉強になりました。台風の時などの対処の仕方は異次元の手腕で、水先案内人の方にも一目置かれていましたね。職を退かれた今も、その方が自分の目標です。

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※内容はすべて取材当時のものです。